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▶寺院紹介（English)

　当院は、１９１０（明治４３）年２月に山口県出身の室山実静師によってコロアの町に開基。現存する旧本堂（納骨堂）は同年６月に創建されました。町は、もともとハワイで最初の製糖工場がつくられ賑わった歴史があり、その労働者として山口県出身の日本人が多く、寺院設立も彼らの助力が大きかったと云われています。ハワイ大学名誉教授ジョージ・タナベ博士夫妻の著書「Japanese Buddhist Temples in Hawaii」によりますと、ハワイには現在日系の仏教寺院・施設が約９０箇所あり、中でも当院の旧本堂は現存する日系寺院では最古の建築物とのこと。カウアイ郡の歴史的建築物として指定されています。
　現在の本堂は元主任開教使田中康道師の発願と尽力により１９８５（昭和６０）年１１月に落慶したもの。日本画家（故）小岩井秀鳳画伯制作による天井画は、花曼荼羅と呼ばれ日布の花々が縦横計１９０枚、色とりどりに伽藍を飾っています。小岩井画伯は「苦難の道を歩んできた日系人に捧げたい」と天井画を全て当院に寄贈。当院の山号「秀鳳山」は、画伯への敬意と感謝を込めて名付けられました。
　２０１０（平成２２）年６月、田中康道師をはじめ多くの方々から寄進を頂き創立１００周年諸事業（旧本堂の補修、外観の塗装、日本庭園の落慶、百周年慶讃法要）を成満することができ、観光スポットの一つとなりつつあります。