廣隆寺
─金光上人縁の寺─かつての国宝も荘厳に
一際荘厳な構えの三門には元浄土宗門主量誉信宏大僧正の御筆による「解脱門」の額が掛かっている。この三門を潜ると樹齢700年は経とうかという大公公孫樹(いちょう)が根をおろし、廣隆寺の歴史を物語っている。
法然上人の弟子金光(こんこう)上人が東北の地において念仏を歓化した際、この地の真言寮を念仏道場として隆興を馳せた。その後150年を経て<良ぎん>上人が金光上人の遺跡を慕い、この寮に止住し近隣の信仰を集めたが、時の領主稗貫大和主の子、廣隆、忠廣の2人も<良ぎん>に深く帰依し教えを受けていた。
明徳4年(1393)廣隆はやまいにてぼっしたが、領主はその菩提を弔うために現在の地に一宇を建立し、<良ぎん>を住職にむかえ、廣隆の名を取り廣隆寺と名付けたのがこの寺の始まり。以上の経緯から、この寺では開祖として金光上人を祀り、<良ぎん>上人を開山として仰いでいる。
600年の歴史を持つこの寺には寺宝も多く残り、絹地極彩色の十王絵は非常に古いもの。十幅全ては修復され、今なお美しさを保っている。また法然上人自筆とされる名号、自作とされる木仏など宗内外から見ても非常に価値の高いものが多い。
(浄土宗新聞平成5年10月号より)
寺院情報
寺院番号 | 04-020 |
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山号 | 藤興山 |
院号 | 長壽院 |
寺号 | 廣隆寺 |
所在地 | 〒025-0072 岩手県花巻市四日町1丁目12番47号 |
TEL | 0198-23-4531 |
FAX | 0198-22-7474 |
URL | http://www002.upp.so-net.ne.jp/jodo-i/kouryujipr.htm |