到岸寺

【開山上人】:いわき成徳寺:一可良忠上人

【開山年】:慶長元年(1600)

【御本尊様】:西方願王阿弥陀如来(行基作)
金剛薩多大日如来(杉乃目の大仏)

【由緒・縁起等】:到岸寺は浄土宗のお寺としては珍しい大日如来が本尊である。

慶長年間(1596〜1615)のこと、浄土宗の僧磐城成徳寺十四世良憲一可上人は福島巡教のおり、福島奉行の信奉をうけて城内にあった大日堂に入ったが、大日如来は浄土宗の本尊ではないことから、別に阿弥陀如来をまつり一寺を建立した。これが到岸寺の開創。
大日如来は杉妻(すぎのめ)大仏と呼ばれる丈6の座像だったが、伝えによると、今から1200年前、折杉という場所にあった樹齢2000年の大杉の精霊が世を騒がしたのでこれを倒し、その霊慰めるために作られた仏像という。到岸寺にはその胎内仏(一説には阿弥陀如来)が一可上人により秘仏として納められていたが、明治14年火災によって寺は全焼、信夫山(しのぶやま)に移されていた大日堂がその縁により移築されるとともに、大日如来も本尊として移され現在にいたっている。初代の大仏は火災で失われ、現在はその姿を偲んで江戸時代に作られた像。

像高は235センチ、福島市文化財になっている。
大仏の姿に仏の世界を見、阿弥陀如来の救いを願う到岸寺、二尊を拝む仏さまとして信仰を集めている。 (浄土宗新聞平成3年9月号より)
県庁が板倉公の大仏城であり、その城の石垣と高札立石が現存している唯一の寺である。

【年中行事】:4/8降誕会、7/25地蔵尊例祭(本祭)、8/13初盆供養

【指定文化財】:御本尊一丈六尺、杉乃目大仏(市指定)

【事業活動】:福島城下町復興中心市街地町おこし

寺院情報
寺院番号 08-060
山号 究竟山
院号 一乗院
寺号 到岸寺
所在地 〒960-8041 福島県福島市大町2番30号
TEL 024-522-1420
FAX 024-521-2626
E-Mail
URL https://www.touganji-fukusima.jp/