極樂寺
『第三祖良忠上人(ゆかりの蓮沼)』
今から約七百五十年前、浄土宗第三祖の記主良忠上人が現在の千葉県香取郡辺りを布教中、山武郡の領主石橋丹後守光宗が良忠上人を招き一寺を建立した。同地を訪れた上人は、そこに咲きみだれる蓮の花を見て極樂浄土を連想、寺を極樂寺、地名を蓮沼と名付けたと伝えられている。
この良忠上人が見た蓮の花が、今も極樂寺には咲いている。客殿裏の約2000平方メートルの池に、7月下旬から8月上旬の盛りともなれば、所せましと咲きみだれる。まさに極樂浄土の姿だ。毎年1回、この時期になると山武郡の俳句愛好家が集まって句会を開くという。池の端には当時良忠上人が教えを説いた“説法塚”の碑が見下ろすように建っている。
この蓮沼は九十九里浜の真ん中にあたる。その海岸線には4キロにわたる「蓮沼海浜公園」が広がり、大人から子供まで楽しく遊べるレジャーランドとなっている。今年(平成元年)村制百年を迎えた蓮沼村では、今夏から秋にかけて様々な行事を予定している。極樂寺にはこの公園から歩いて20分足らず、立ち寄って見る価値は十分にある蓮の花であり、史跡だ。
浄土宗新聞平成元年6月号より記載
寺院情報
寺院番号 | 14-101 |
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山号 | 中根山 |
院号 | 光宗院 |
寺号 | 極樂寺 |
所在地 | 〒289-1806 千葉県山武市蓮沼ハ1033番地 |
TEL | 0475-86-2036 |
FAX | 0475-86-2071 |
URL | http://www.jodo-chiba.jp/contents/syokai/5101_gokurakuji.htm |