正業寺
【由緒・縁起等】:開創は永録年間で、開山は真蓮社入誉元清上人。慶安元年に、芝増上寺第21世(元鎌倉光明寺第34世)の弁蓮社業誉空脱還無上人が中興開山となり再興される。中興開基は万治年間にこの一帯の入海を開拓して内川新田を作った砂村新左衛門である。元禄年間、鴻巣勝願寺第16世の然蓮社廓誉欣笑南察上人が中興となり現在の地に本堂を建立した。今残るその棟札には廓誉上人と、新左衛門の子孫で名主の砂村新三郎・新四郎の名がある。境内の墓地には砂村家墓地から移された新左衛門ほか砂村一族代々の墓碑がある。ご本尊阿弥陀三尊を祀る本堂には「砂村氏家訓」として知られる新左衛門の遺訓(神奈川県立公文書館所蔵)を納めていた位牌や新三郎家および新四郎家初期当主の位牌が安置されている。新左衛門の命日12月15日前後には毎年「新左衛門祭」が催され、当時の樋門があった場所近く(夫婦橋際)に残る笠塔婆の記念碑の前と当寺において、新左衛門の冥福が祈られるとともに当時の事跡が偲ばれる。寛文年間の記念碑、遺訓には晩年江戸の砂村新田に住んだ新左衛門が尊敬し、師事したと思われる深川霊巌寺第3世大誉珂山上人の筆になる南無阿弥陀仏が記されている。
寺院情報
寺院番号 | 15-146 |
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山号 | 御霊山 |
院号 | 満蔵院 |
寺号 | 正業寺 |
所在地 | 〒239-0831 神奈川県横須賀市久里浜2‐19‐15 |
TEL | 046-835-0112 |
FAX | 046-837-7290 |