善光寺
開基は武田信玄公法然上人像など寺宝多数

NHK大河ドラマ「武田信玄」の舞台・山梨県甲府市に、信玄公の開基による善光寺がある。

「風林火山」の旗じるしで有名な信玄公が、川中島の戦いの折、信濃善光寺が兵火にかかるのを恐れ、永禄元年(1558)本尊三国伝来阿弥陀如来を甲斐に招来し、大本願第37世鏡空上人を開山に迎え創建した。その際多数の寺宝も移され、正和2年銘の古鐘、法然上人、源頼朝、熊谷直実像などの優れた宝物が安置されている。

その後、江戸時代にも歴代国主の帰依と保護を受け、金堂、山門、三重塔、鐘楼をはじめ本坊三院十五庵三坊を有する大寺院として偉容を誇っていた。

ところが宝暦4年(1754)門前の農家の失火により堂塔ことごとく焼失してしまったが、施工に30有余年の歳月を費やして寛政8年(1796)再興した。これが現在の伽藍である。本堂の善光寺如来像をはじめ金堂、山門などいずれも重要文化財。

善光寺詣でに欠かせない戒壇廻りや、内陣天井には俗に鳴竜(なきりゅう)とよばれる龍図もあり、参拝者に親しまれている。

JR甲府駅からタクシーで15分・千円前後参拝時間午前9時〜午後5時

金堂・宝物館共通拝観料大人500円(戒壇廻り有)小学生250円。

(浄土宗新聞より 昭和63年4月)

寺院情報
寺院番号 16-010
山号 定額山
院号 浄智院
寺号 善光寺
所在地 〒400-0806 山梨県甲府市善光寺三丁目36番1号
TEL 055-233-7570
FAX 055-231-0757
E-Mail
URL http://www.kai-zenkoji.or.jp/