西徳寺は法然上人のみ教えをいただく浄土宗の寺院として鎌倉時代中期に永海上人によって開山され、桜井荘の現在地（黒部市三日市）で創建されました。また謡曲「鉢の木」で有名な佐野源左衛門常世の祈願所と伝えられ、その念持仏は秘仏として十一面千手観音菩薩を安置し、三十三年毎に御開帳しています。

また、西徳寺庭園は江戸時代中期に作庭されて、明治三十三年頃より第二十八世励学上人によって大改修され、池泉回遊式の阿弥陀三尊石を配置した浄土庭園です。現在黒部市の文化財名勝に指定されています。

当寺は八百数十年もの間、お念仏の道場として多くの人たちに支えられて相続されてきました。ご本尊の阿弥陀様は私たちと一緒になって悲しみ、悩みや喜びを分かち合ってくださいます。お念仏をお唱えしましょう。