参道・境内に咲き誇る “ぼたん”120種、1200余株

信州松本、日本アルプスを望む女鳥羽山のふもとに“ぼたんの寺”として有名な玄向寺がある。同寺は、永禄4年(1561)長誉上人により開創され、江戸時代に松本城主水野家が廟所をかまえるにあたり「玄向寺」と改められ、現在の基礎が作られた。
浅間温泉と美ヶ原温泉を結ぶ県道に面した仁王門から参道に向かうと、右手に六地蔵尊と松本33番観音石像、その先に山門があり、左手には同寺を根拠宿坊として槍ヶ岳を開山した播隆上人の像と水野家先祖代々菩提のため建立された百体観音石像が静かに並んでいる。参道を上り詰めた廟所は大名廟所として規模も大きく、また、松本城をはじめ市内を一望することが出来る。山門をくぐると樹齢450年の杉、松、銀杏の3巨木がそびえ、その奥に室町末期に建てられた旧本堂がある。
参道や境内には120種1200余株の牡丹が植えられており、特に135年を経た老牡丹をはじめとし、5月初旬から5月中旬にかけてみごとな花を咲かせる。毎年5月第2週の土・日曜日「玄向寺ぼたん祭雅楽演奏会」を開催している。見ごろになるとテレビなどで紹介され、県内をはじめ全国から見学者が訪れるという。
JR松本駅から美ヶ原温泉行きバス終点下車、徒歩10分。
JR松本駅から車で約15分。

寺院情報
寺院番号 19-156
山号 女鳥羽山
院号 道樹院
寺号 玄向寺
所在地 〒390-0304 長野県松本市大字大村681
TEL 0263-46-1393
FAX 0263-46-0158
URL http://www.genkouji.jp/