西向寺
端雲山摂取院西向寺と号する。開山寿進和尚により慶長の初年に創建され、開基以来歴像連綿とはしているが、享保年中に火災に罹り、殿堂を始め古書に至るまで灰燼に帰したため寺史は判然としない。その後の記録によると、享保12年6月に中興誠誉上人により方5間の茅葺本堂を再建したが、これも漸次頽破。15世習誉代よりその改修が懸案とされたがようやく17世立誉上人によって赤瓦葺きとして今日の基をきづいた。時に嘉永2年である。ご本尊は阿弥陀如来。むかしから弥陀信仰のあつい当地方の信仰の中心であり、今日、近くの九品山大伝寺(曹洞宗)で法莚の盛んな九品会法要はもと当寺で行なわれたものである。
境内の一宇には薬師如来を祀る。さらに昭和27年因幡勤王22士顕彰碑も建立され歳々追悼法要も営まれている。松崎地内の区画整理の関係上、附属の堂を撤去しなければならなくなったが観音菩薩ほかの17体の仏像は本堂に遷座ご安置した。
寺院情報
寺院番号 | 34-026 |
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山号 | 瑞運山 |
院号 | 摂取院 |
寺号 | 西向寺 |
所在地 | 〒689-0711 鳥取県東伯郡湯梨浜町大字松崎274番地1 |
TEL | 0858-32-2126 |
FAX | 0858-32-2126 |