建立寺

寛文2年覚蓮社嶺誉心哲和尚当地に来り古跡安養院を改め建立寺と号し開山となる。
山代国の一本山として山代門中末寺数ケ寺以上を統括し、山代門中の勅修御絵伝長持が安置されている。又、この山代は萩の毛利藩の直轄地として栄え、毛利公の歴代の合同位牌あり。古より毛利の菩提寺として栄えた。

その他、庄屋(十一庄屋)の位牌あり。約400年前、村人達の年貢の重圧を救うため、山代地方11人の庄屋が毛利方に直訴し、11人の庄屋が打首にされた。(本位牌は明治5年再造のものなり、欅のもの)
薬師堂には、昭和40年6月10日、山口県文化財保護定例に基づき、指定された薬師如来立像(木造・等身大・平安時代作)がある。
昭和50年、庫裡改築し平屋建なり。昭和16年大東亜戦争の為、梵鐘を国へ提供していたが、その後40年振りに大梵鐘を入れ昭和57年4月梵鐘撞初の大法要を修す。
平成元年、本堂大改修内陣等も新たに部分的に作り替え、又屋根瓦も葺替える。8間4面にて、慈覚大師作の本堂阿弥陀如来立像、鎌倉時代作の十一面観音菩薩立像を安置し、山門は欅桧作りなり。
平成10年、墓地造築。本堂前に約4アール余りの寺有墓地をつくる。県知事の許可を受く。(現在約60家墓)

寺院情報
寺院番号 39-010
山号 妙見山
院号 安養院
寺号 建立寺
所在地 〒740-0602 山口県岩国市本郷町本郷1470番地
TEL 0827-75-2638