本尊脇侍共に運慶の子湛慶の作。開基は河田長門守忠實。古来、当郷には浄土宗寺院は一ヶ寺もなく河田長門守忠實の内儀が、柳井の瑞相寺を女儀の分牌所と定めていたが瑞相寺までは遠隔の為、当地に浄土宗の寺院建立を懇願し、地蔵免へ瑞相寺末として弘治2辰年（1556）5月、瑞相寺4世超誉残月を開山上人にむかえて大悟山無生院廓然寺と公称。次に瑞相寺7世廓誉源公が2世として来住した。3世相誉貞山代に河田神左衛門忠倫より寺敷寄附あって現在地に移転建替したと記録にある。「寺社記」にみる末寺末庵は伊陸にあり10ヶ所を数える。