松龍院

宇京という者あり、寛永16巳卯の歳6月7日寅の刻船に乗じて笠山沖に到れば大士の木像浪の上に浮かび給えり、宇京歓喜し、直ちに乗せ帰り、茅舎を結びて安置せり。その後元禄年間、勝間田権左衛門一宇の堂を建立して大士を安置して鎮守となし満20年を以て開扉と定む。上は毛利家より下は海人漁夫に至るまで集り、賽する者その数を知らずと言い伝う。刻々時代は変遷すれども大士弘誓の大悲は古今変わりなく我等迷界の群生を摂化し給う。先住了誉上人は昭和元年より65年間、菩薩の大悲を感じ念仏日々篤く、専ら二世安楽の為、大悲の加護を祈る。

寺院情報
寺院番号 39-100
山号 紫雲山
院号 松龍院
寺号 松龍院
所在地 〒758-0011 山口県萩市大字中小畑字椿東第5097番地
TEL 0838-22-6549