寺は天正4年2月西蓮社忠誉上人の開山によるものなり。上人天正13年6月26日遷化せらる。小早川隆景公深く開山上人に帰依し菩提のために当地の奉行堀立壱岐守を通じ当地寄進す。上人この地に地蔵堂を創立し日夜念仏を勤修。第10世通誉順達上人享保19年本堂庫裡再建す。明治14年徳永大信居士等の援助により本堂改築し翌15年2月遷仏式を挙行する。明治17年6月17日より三三昼夜順誉大僧正を請して開山300回遠忌を修す。第二次世界大戦により本堂庫裡悉く焼失するが昭和57年第28世藤井光生本堂を再建落慶法要を修す。