このたび天草の浄土宗寺院では浄土宗をお開きになった法然上人の八百年大遠忌（平成二十三年八百回忌）を迎えるにあたり、「法然上人天草二十五霊場」を復興することになりました。

天草では「法然上人六百五十年大遠忌」を機会に元治元年より慶応四年頃（約百五十年前）に発起人・清浄香院称阿（清浄香院専蓮社称阿念譽真空定舜和尚）牛深三國屋芳太良と記された二十五霊場の札所木版・石柱等が設置され「写し霊場」が開設されています。その当時は巡拝が盛んであったと推察されますが長い年月の間に忘れられてしまいました。今では四国八十八ケ所は知っていても「法然上人二十五霊場」は知る人も少なくなっています。

そこで法然上人八百年御遠忌を迎えるにあたり、法然上人の遺徳をしのび、また天草の先徳に思いをはせ、浄土宗の後援、助成をいただき「法然上人天草二十五霊場」を天草にある浄土宗寺院二十七ケ寺で復興することになりました。

多くの方々が「法然上人天草二十五霊場」にお参りいただき、また本霊場にも御縁をお結びいただきますようお願い申し上げます。

（法然上人天草二十五霊場パンフレットより抜粋・一部編集）