聖光院
「人々に開かれたお寺〜信徒寄進の円空仏〜」

観音山聖光院は明治28年、当時の室蘭市の満冏寺住職故飯島覚道師が開設した説教所(のちに児童教育の寺子屋を設けた)が起源となっている。

しかし維持は難しく、紆余曲折のなか昭和19年には解体された。それが復興されたのは29年のこと。飯島師の弟子であった故渋谷隆道師が遺志を継いで、有縁の財をつのり聖光院を設立したのである。

開かれた寺を目指した隆道師、昭和36年には老人クラブを、翌年から平成4年まで青少年のためにユースホステル観音寺を開設している。

開かれた寺の証はいくつもあるが、その一つが円空作の観音像。地元の旅館の主人が古くから山中にあった円空仏が山火事で黒こげになったのを持ち帰ったのが縁で、その身代わりともなる円空仏を手に入れ、寺に寄贈したものである。また、仏師高村光雲(作家高村高太郎の父)の弟子、高村東雲作の33体の観音像まつられている。これも地元の商店主などが財を募り寄進した像で貴重なものとなっている。また、自前の温泉を「観音湯」として無料で開放しているので、事前の連絡の上入浴可。

浄土宗新聞平成3年10月号より記載

寺院情報
寺院番号 01-063
山号 観音山
院号 聖光院
寺号 聖光院
所在地 〒059-0551 北海道登別市登別温泉町119-1
TEL 0143-84-2359
FAX 050-35275664