専光寺

【開山上人】:文蓮社良補浄誉善浦上人

【開山年】:永禄年間

【御本尊様】:阿弥陀如来(祐天大僧正御開帳)

【由緒・縁起等】:当寺開山文蓮社良補念譽上人善浦大和尚は永禄年間、浄土宗名越派本山専称寺第8世良潜上人に師事し浄土の法門を学す。一宗の深奥名越の流釈を研覈するに及び、上人の非凡を賞し名越の法灯を継がしめ、専称寺に住せしめんとしたるも、宗門の偉僧袋中上人と争論の結果となりたるゆえ、上人修学に名をかりて巡錫せらる。名越派の中興の祖ともいうべき如来寺開山良山上人の古跡を訪ね来たるおり、蓬田氏より文禄元年に小野城主田村右馬頭顕通公落城の状況を聴き、菩提を弔うよう懇請されたるゆえ、当地にとどまり草庵を建て専光寺を開創する。

慶長6年に田村家没後、新町城代として蒲生郷成公赴任するにおよび菩提所と定められる。二代冷南上人のとき、蓬田氏より境内の寄進を受け五間に九間半の本堂建立を発願し寛永2年まで三代を得て寺構が完成した。
その後、九世中興良運上人代の元禄5年9月19日夜半初夜勤行のおり、紙燭より炎焼し本堂・庫裏・仏像・什具等すべて焼失す。良運快翁上人、焼失による滅罪生善のため、元禄8年正月25日より断食行に入り2月15日遷化される。元禄6年、庫裏の建立と二祖像を造立し更に万人講をおこして、増上寺第36世祐天大僧正の助成を得て京大仏師安入作による阿弥陀如来を造立し、祐天大僧正により開眼された本尊仏である。また元禄11年には本堂が落成したが、仮本堂として今日まで現存している。

【年中行事】:薬師堂縁日(8/28)「め」の如来様として親しまれている。・観音堂、馬頭観世音祭礼(8/17)・百万遍御忌会(1/25)

寺院情報
寺院番号 08-083
山号 小野山
院号 顕通院
寺号 専光寺
所在地 〒963-3401 福島県田村郡小野町大字小野新町字舘廻87番地
TEL 0247-72-3226
FAX 0247-72-3285