蓮馨寺
『城下町川越の檀林〜庶民の寺として建立・江戸から続く八つの鐘〜』

東京の北西に位置する川越市は城下町として栄え、土蔵づくりと古い 町並みが有名で、小江戸と呼ばれている。その川越市の中心に蓮馨寺がある。

開基は1549年。先の川越城主、上杉朝定を打ち破った北条側城主、大道寺駿河守政繁の母、蓮馨大姉が仏教をひろめ民衆にこころのより所を与えたいと考え建てた寺で、以後、庶民の寺として親しまれてきた。
1602年には浄土宗の関東十八檀林(増上寺を頂点とする学問所)のひとつとなり葵の紋所が許されたが、同寺の境内にあった浴場は、八つ(午後3時)の鐘を合図に庶民に開放されたといい、その鐘はいまも川越の町に時を告げている。元禄時代の梵鐘、水舎の欄間に彫られた唐獅子などが当時の面影を残している。

正面の呑龍堂には、呑龍上人(1556〜1623)がまつられ、毎日祈願を受付けている。呑龍上人は子育て、安産に霊験があり、毎月八日は縁日で、出店が並び講釈など芸能イベントもある。
又、鎮座する「おびんずる様」は、さわると病気が治るといわれ、人気がある。
同寺の福禄寿は川越七福神のひとつであり、参詣者でにぎわう。

浄土宗新聞平成元年9月号より記載

寺院情報
寺院番号 12-029
山号 孤峯山
院号 宝池院
寺号 蓮馨寺
所在地 〒350-0066 埼玉県川越市連雀町7番地1
TEL 049-222-0043
FAX 049-226-0676
E-Mail
URL http://renkeiji.jp/