専称寺
浄土宗六渡山専称寺(尼寺三十六カ所霊場第三十四番)

《由緒》六渡山専称寺第一世は実善法尼(1822〜1860)です。江戸寛永年間、当時豪農で知られた 六渡寺の藪内家の娘として文政5年に呱々の声を挙げ、幼い頃より仏前に合掌することを常としてついに両親を説得出家、ならばと可愛い娘のため両親が、六渡寺日枝神社前に嘉永2年11月(1849)、庵を建立開山、御本尊は江戸時代の阿弥陀如来立像、涅槃絵図。翌年3月、浄土宗総本山知恩院七十一世門主萬譽顕道和尚によって開眼法要が行われました。

そのほか観音菩薩、勢至菩薩、善導大師、法然上人像をはじめ多くの仏像があり、施主は六渡寺日枝神社への寄進者と同じで当時の北前船の船主たちの名が記載されています。

明治29年11月(1896年)、度重なる浜火事を避けるため、六渡寺協同義援者によって現在の地に遷され、昭和26年4月(1951年)、宗教法人法施行により、専称庵から専称寺と登記されました。

平成18年9月(2006)、富山県下で四十四番目の“立山曼陀羅”(五幅対)が確認され、お寺の宝としています。また、平成20年(2008)には、尼寺三十六カ所霊場第三十四番として登録され現在に至っています。

《近くの散策、拝観場所》
☆大伴家持で知られる万葉博物館、二上山、義経如意の渡し等
眺望は富山湾ごしの立山連峰(北アルプス)
☆神社:当寺より約100m東、日枝神社
(山王鳥居:日本で三カ所しかないと言われています)
(薬師如来、釋迦如来、阿弥陀如来の三尊像が社宝として祀られています)

《交通》
JR北陸線高岡駅より万葉線で六渡寺駅下車北々東へ徒歩7分

寺院情報
寺院番号 18-015
山号 六渡山
寺号 専称寺
所在地 〒934-0001 富山県射水市庄西町一丁目13番5号
TEL 0766-82-6661