大泉寺

【由緒・縁起】
当寺は金谷山松月院大泉寺(きんこくざん、しょうげついん、だいせんじ)と称し、今から約八百年前に法然上人の弟子、光明房林海上人により創建されたと伝えられています。本尊阿弥陀如来像は小松内大臣平の重盛公が阿弥陀仏の誓願(四十八願)になぞらえ、四十八体の阿弥陀如来像を作らせ、京都小松谷正林寺に安置した中の一体であります。

創建当初は魚津市鹿熊地内にあったもので数十代の後、松倉城(城主椎名右衛門尉)落城後、浄土宗に帰依し僧となり、広誉岌天と名を改め本町(出丸)に堂宇を建立(年号等不詳・以後、岌天上人が開山と誤って伝えられる)され、(弘治元年)1555年に諏訪町へ堂宇を移した後、(天保2年)1831年に焼失しております。

現在の本堂は(嘉永4年)1851年に再建されたもので、俳人金森立器が(明治4年)1871年より居住し、県内の俳句や墨絵の普及につとめ、現在も襖絵等が残っており、境内には小貝塚(俳聖芭蕉翁ゆかりの塚)があり、魚津市指定文化財(史跡)になっています。また、明治天皇鳳輦(北陸御巡幸)のみぎり(明治11年)1878年には非常御立退所に指定されています。爾来160年近く経っており、近年修復が行われ、回遊式庭園も再造園されています。

寺院情報
寺院番号 18-069
山号 金谷山
院号 松月院
寺号 大泉寺
所在地 〒937-0056 富山県魚津市諏訪町18‐18
TEL 0765-22-2922
FAX 0765-22-7466