海善寺
富厳山天気院海善寺。豆州41番の霊跡である海善寺は、観応元(1350)年賀茂郡娼地村に、明蓮社量誉昭善和尚によって開創された。天正17(1589)年賀茂郡本郷村字天気に移り、同18年現在地に移る。
市内の中央に位置する当寺は、当時戸田忠次が徳川家康公より五千石をもって下田領主として封ぜられた居館の跡である。文久3(1863)年12月、徳川十四代将軍家茂が翔鶴丸で上洛の途中、西風に阻まれて当寺で越年した。また、明治2年神子元灯台が築かれた時、英人技師と護衛の県兵の宿舎にもなった。
本堂は昭和34年の火災で焼失し、モダン建築で再建されたが、三門は江戸時代の面影をそのまま残している。また、有名な念仏行者徳杢上人が当寺で説教し、名号塔を残された。
寺院情報
寺院番号 | 20-011 |
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山号 | 富巌山 |
院号 | 天気院 |
寺号 | 海善寺 |
所在地 | 〒415-0021 静岡県下田市1‐14‐18 |
TEL | 0558-22-0486 |