稱念寺

正式な名称を「前富山 寶樹院 稱念寺」という。
開山稱念上人が京都に上る途中、今井の砂丘から見える荘厳な富士山の姿に胸を打たれ、今の富士市今井に建てた寶樹庵(永正4年・1507)という専修念仏の草庵が始まりと言われる。
開基以来117年間専修道場して活動をする。天文12年(1543)新たにお堂を建て浮島山稱念寺と称す。萬治3年(1661)大風雨暴浪襲来して崩壊する。寛文2年(1662)第五世極譽傳達上人によって津田荒田島に移転し浮島山の山号を前富山と称して再建するが大風雨暴浪襲来して崩壊する。正徳4年(1714)第十世行譽大信上人により現在の地に移り再建するが文化2年(1805)大火災によりすべて灰となる。文政13年(1830)第十八世融譽良圓上人再建するが完成せずまま安政元年(1853)大地震により崩壊する。
第二十二世齋譽圓微上人は安政3年(1856)江尾円照寺より転住し数回にわたる天災地変の災害にあうが、文久3年(1863)完成する。その後、昭和8年(1933)第二十四世圓譽融山上人により老朽化した本堂を新築し、現在(492年の歴史)に至る。
平成13年10月に本堂屋根ふき替え工事を行い、檀信徒の日本画家遠藤友子様が2年半の歳月をかけて創作された91枚の「天井絵」が本堂下陣天井に華やかに描かれている。
※お参りの際には前もってご連絡下さい。

寺院情報
寺院番号 20-069
山号 前富山
院号 宝樹院
寺号 稱念寺
所在地 〒417-0052 静岡県富士市中央町三丁目2番11号
TEL 0545-52-2743
FAX 0545-52-2744
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