大森寺

小本寺格で知恩院末寺興旧山と号し、尾張二代藩主、徳川光友の創建。
寛永11年、光友の生母乾(いぬい)の方が江戸でなくなったので、小石川伝通院内に一寺を築いて観喜院と号した。その後、光友が藩主となり、寛文元年大森の地に院を移し大森寺と称した。山門に光友自書の興旧山の額をかかげ、信誉大竜大和尚を開山とした。光友が「たやすなよ大森寺の鐘の声たとえこの世はかわり行くとも」と詠んで、竹屋三位光兼に書かせた色紙が今も寺宝として伝わっている。乾の方は尾張藩主義直公が遊猟のため、大森村を通行された時、麦をついていてあわてて、麦を入れたままの臼を屋中に入れ、また父の行水中、盥を両手で入れるなどを見て、その力に驚き藩邸に入れたという。

寺院情報
寺院番号 22-069
山号 興舊山
院号 歡喜院
寺号 大森寺
所在地 〒463-0027 愛知県名古屋市守山区弁天が丘809番地
TEL 052-798-0289
FAX 052-798-0155