天正11年(1583)前田利家公が金沢城入城の際、家臣荒子7人衆の1人小塚淡路守秀正が、七尾西光寺衍蓮社広誉上人を招請し御馬屋町(現、木ノ新保、金沢駅前)に建立されたが、御用地となり現在地に移る。

当寺二世は、安土問答で有名な貞安上人である。

当寺は前田利家公4女、岡山城主宇喜多秀家公御内室豪姫の菩提寺である。

慶長5年(1600)関ヶ原の合戦で敗れた秀家公は、長男秀高、次男秀継、主従13名は八丈島へ流罪となり、豪姫は二代藩主兄利長公を頼り、金沢西町に居住し化粧料1500石拝領し余生を送り、寛永11年61歳で数奇な運命を閉じる。

豪姫の願いにより前田家では、明治3年まで約270年間八丈島の秀家公、豪姫の子孫、家臣の子孫たちに生活物資が送り続けられた。

本堂内陣格天井中心には、宇喜多家の家紋、周囲には家臣の家紋が掲げられている。豪姫の位牌、生前屋敷内で島に流された、秀家公、二人の男子、家臣の無事を祈った聖観音等多数が寺宝として現在に伝わる。

寺院情報
寺院番号 26-007
山号 宝池山
院号 功徳院
寺号 大蓮寺
所在地 〒921-8031 石川県金沢市野町2丁目1番14号
TEL 076-241-7823
FAX 076-241-7823
URL http://dairenji.net/