常善寺
天平7年(735)良弁僧正の創建と伝えられる草津最古の名刹である。 かつては堂堤伽藍も整っていたが、兵火や水害によって荒廃したものである。
室町時代は「草津御所」と呼ばれ、幾度か将軍の宿舎ともなり、江戸時代にも草津宿の最も重要な寺院であった。
本尊阿弥陀如来坐像並びに観音菩薩勢至菩薩立像は共に木造寄造りで建長5年(1253)の墨書銘があり国の重要文化財に指定されている(明治33年指定旧国宝)。その温雅な仏相、複雑に翻える衣文など造像当時の作風をよく残し、光背は迦陵頻伽の透かし彫である。台座は寄せ木造り漆箔の九重座に豪華な装飾を施した見事なもので、南北朝時代の代表作とも言える文化財である。
(草津市教育委員会)
寺院情報
寺院番号 | 28-379 |
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山号 | 布薩山 |
寺号 | 常善寺 |
所在地 | 〒525-0034 滋賀県草津市草津三丁目9番7号浄土宗滋賀教区教務所 |
TEL | 077-565-0529 |
FAX | 077-565-5763 |