浄西寺

もと真言宗九品仏堂があり、寛永年間、浄土宗に改宗する。初代は、西蓮寺8代が開基し浄土寺と号す。明治2年、和田村の西浄寺と合併し、浄西寺となる。
現本堂は大正8年に、庫裡は明治22年に再建する。大師堂は昭和48年、鐘楼堂は昭和49年に現在地に移築される。山門が平成元年に建立され、その階上には町指定の文化財「横撫薬師如来」が安置されている。寺の裏山を通る大規模農道沿いに、西村公聴仏師作の観音様を祀る「ふれあい観音堂」と龍の瓦をあしらった毘沙門関の北門が平成4年に建立された。境内には、県指定の文化財である三尊石塔婆(建仁2年/1202年造立)という在銘石造仏として山口県・瀬戸内海最古の板碑がある。また、石垣には四境の役(慶応2年/1862年)で幕府の艦隊(大江丸・富士山丸)から砲撃された跡が残っている。

寺院情報
寺院番号 39-042
山号 九品山
院号 往生院
寺号 浄西寺
所在地 〒742-2602 山口県大島郡周防大島町大字油宇1176番地
TEL 0820-75-0022
FAX 0820-75-0055