西念寺
法然上人ゆかりの遺品や遺跡
瀬戸大橋の開通で四国もぐっと近くなった。四国といえば、約800年の昔、法然上人が流罪となった地。今でも土地土地で上人にまつわるさまざまな言い伝えが残されている。香川県仲多度郡満濃町羽間の西念寺もその一つ。この寺は法然上人が滞在された生福寺の跡に再建された寺で、上人にゆかりの遺品や遺跡を見ることができる。
山門脇に小高い山があり、参道が続いているが、その参道に25ほどの石仏が置かれている。これは現在の法然上人二十五霊場のご本尊を模した石仏で、1つ1つ拝して歩けばミニ霊場巡りができる。またこの参道途中に竹囲いされた小さな井戸がある。法然上人が当時村人からもらった豆腐を冷やしたといわれる井戸で、今も美しい水がわき出している。
参道を登りつめたところは少し開けていて、そこに小さなお堂が建っている。上人滅後その弟子の堪空(たんくう)上人が縁深いこの地に分骨したと伝えられている。
また本堂には、上人自筆と伝えられる「宝瓶の御影」が残されている。見ることができるのは復製品であるが、滝口住職に頼むと本物を拝観もできる。
高松琴平電鉄の羽間駅から徒歩7分。
(浄土宗新聞昭和63年7月号より)
寺院情報
寺院番号 | 40-023 |
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山号 | 仲津山 |
院号 | 浄土院 |
寺号 | 西念寺 |
所在地 | 〒766-0014 香川県仲多度郡まんのう町羽間2655番地 |
TEL | 0877-73-4258 |
FAX | 0877-73-4258 |